2010年10月13日
カスタノスペルマムの行方
Bonjour !
10月半ばだというのに今日は半袖でもちょっと暑いぐらいですね...
。
それでも日なたの光の色は、ぽってりと秋の気配。
木々の緑の色もなんとなく茶色味を帯びてきたような感じです。
この時期になると思い出すのが、2002年の慌しい秋のこと。
ちょうど8年前の今頃はPEPINオープンに向けて毎日お店の内装作りに、業者さん探しに、雑貨や資材集めに奔走中でした。
資金が無かったから、壊し作業から、ペンキ塗り、タイル貼り、木部製作まで何でもやった。
一番大変だったのが、正面開き窓のペンキ剥離作業。
無垢材にまず白が、その上にエンジのペンキが厚く塗られていて、それをとるのに何日もかかりました。
剥離剤を何本も使って、毎日具合が悪くなりそうだった。(これには本当に泣きが入った
)
そしてやっとお店がオープンできるようになったのが、12月。
家族や親戚、知り合いや業者さんからたくさんのお花や植木をいただきました。
あのときは嬉しかったなー。
その中のひとつ、大きな緑色の豆の間からピョコッと芽が出たかわいい植物。
たしか説明書きには、『ジャックの豆』とかいてあった。
他の花は持っていっていただいたり、枯れたりしても、パキラとこの豆の木はすくすくと育ち続ける。
小さい鉢ではバランスが取れなくなり、この豆の木は花壇に植えられることになりました。
そして、半ば放って置かれたまま時は過ぎ...。
気がついたらなんと15メートル程になってました!
しかも、幹が3本、3本ともそのくらいの高さになっていた。太さは太いところで直径8センチくらいかな。
うちのお店の上はマンションなので、茂った葉が迷惑にならない様、この間とうとう2本切ることに決めました。
お店にあった100円ノコギリなので、シンゴ〈大工の息子〉シェフがギコギコ切ってもなかなか切れない。
高さが高さなので、倒れて車にぶつかっては大変、と私が上の方を支える。
アナナは私が睨みを聞かせて遠くから見学させる(危ないので)。
やーっと切れて、うん、視界良好。
葉っぱはちぎって袋に入れて、捨てる。
後は残った幹...。
シンゴシェフが暇な時に少しずつ切って捨てるよ、と言いながらデッキの上に放って置いたら...
今朝、シンゴシェフがお店に行ったら、無くなっていたそう。
2本の太い枝、けっこう重いと思うのですが...
ノルディックみたいにして持って行ったのか。
洗濯を干すのには短すぎるし、竹馬もやりにくそうだし、食材には見えないし...。
枝が自分で、
「こんな放っとかれたあげくに切って捨てられるなんてっ、やってらんないわよ!」
と歩いて行ってしまったわけでもないだろうし。
...謎です。
ところでこの木、本当は『ジャックの豆の木』ではなく、英名オーストラリアンチェスナットまたはブラックビーン、学名〈カスタノスペルマム〉という植物だそうです。
本当の、というかいわゆる『ジャックの豆の木』は酒悦の福神漬けにも入っているナタマメ、あれがそうらしいです。
あれだけ拾って食べてしまう。(子供の前じゃさすがにしないけど)
そうだよね、どの絵本でも豆の木にはつるがあるけど、うちで育ったこの木には無いし...。
広い土地にこれをたくさん植えたらすぐに森になりそうでコワイ。
外来種の植物をうかつに育てると生態系とかにも影響するんだろうな。
静岡でドラゴンフルーツとか、パイナップルとかすくすく育つような気候にもうなっちゃってるのかも知れないけれど。
でも、みかんが取れなくなるのはさみしいです。
小さな頃から普通にみかんがある暮らしをしてきましたから。
自然を尊重して大事にしていきたいです。

10月半ばだというのに今日は半袖でもちょっと暑いぐらいですね...

それでも日なたの光の色は、ぽってりと秋の気配。
木々の緑の色もなんとなく茶色味を帯びてきたような感じです。
この時期になると思い出すのが、2002年の慌しい秋のこと。
ちょうど8年前の今頃はPEPINオープンに向けて毎日お店の内装作りに、業者さん探しに、雑貨や資材集めに奔走中でした。
資金が無かったから、壊し作業から、ペンキ塗り、タイル貼り、木部製作まで何でもやった。
一番大変だったのが、正面開き窓のペンキ剥離作業。
無垢材にまず白が、その上にエンジのペンキが厚く塗られていて、それをとるのに何日もかかりました。
剥離剤を何本も使って、毎日具合が悪くなりそうだった。(これには本当に泣きが入った

そしてやっとお店がオープンできるようになったのが、12月。
家族や親戚、知り合いや業者さんからたくさんのお花や植木をいただきました。
あのときは嬉しかったなー。
その中のひとつ、大きな緑色の豆の間からピョコッと芽が出たかわいい植物。

たしか説明書きには、『ジャックの豆』とかいてあった。
他の花は持っていっていただいたり、枯れたりしても、パキラとこの豆の木はすくすくと育ち続ける。
小さい鉢ではバランスが取れなくなり、この豆の木は花壇に植えられることになりました。
そして、半ば放って置かれたまま時は過ぎ...。
気がついたらなんと15メートル程になってました!

しかも、幹が3本、3本ともそのくらいの高さになっていた。太さは太いところで直径8センチくらいかな。
うちのお店の上はマンションなので、茂った葉が迷惑にならない様、この間とうとう2本切ることに決めました。
お店にあった100円ノコギリなので、シンゴ〈大工の息子〉シェフがギコギコ切ってもなかなか切れない。
高さが高さなので、倒れて車にぶつかっては大変、と私が上の方を支える。
アナナは私が睨みを聞かせて遠くから見学させる(危ないので)。
やーっと切れて、うん、視界良好。
葉っぱはちぎって袋に入れて、捨てる。
後は残った幹...。
シンゴシェフが暇な時に少しずつ切って捨てるよ、と言いながらデッキの上に放って置いたら...
今朝、シンゴシェフがお店に行ったら、無くなっていたそう。
2本の太い枝、けっこう重いと思うのですが...
ノルディックみたいにして持って行ったのか。
洗濯を干すのには短すぎるし、竹馬もやりにくそうだし、食材には見えないし...。
枝が自分で、
「こんな放っとかれたあげくに切って捨てられるなんてっ、やってらんないわよ!」
と歩いて行ってしまったわけでもないだろうし。
...謎です。
ところでこの木、本当は『ジャックの豆の木』ではなく、英名オーストラリアンチェスナットまたはブラックビーン、学名〈カスタノスペルマム〉という植物だそうです。
本当の、というかいわゆる『ジャックの豆の木』は酒悦の福神漬けにも入っているナタマメ、あれがそうらしいです。
あれだけ拾って食べてしまう。(子供の前じゃさすがにしないけど)
そうだよね、どの絵本でも豆の木にはつるがあるけど、うちで育ったこの木には無いし...。
広い土地にこれをたくさん植えたらすぐに森になりそうでコワイ。
外来種の植物をうかつに育てると生態系とかにも影響するんだろうな。
静岡でドラゴンフルーツとか、パイナップルとかすくすく育つような気候にもうなっちゃってるのかも知れないけれど。
でも、みかんが取れなくなるのはさみしいです。
小さな頃から普通にみかんがある暮らしをしてきましたから。
自然を尊重して大事にしていきたいです。

2010年10月07日
栗仕事
Bonsoir !
おとといやっと栗の甘露煮が完成してやっと今年の栗仕事が終わったとホクホクしていたら、

「栗が届いたよ~♪」
と母が茶色いネットに入った見事な栗を持って来ました。
しかも《利平栗》。

岐阜山県の秋の名産品といえば、利平栗。
おいしい栗といえば、利平栗。
ですから、これはまた加工せねばなるまい、と今回はシンゴシェフにも手伝ってもらって深夜の栗剥き。
鬼皮が、う、薄ーい。
とりあえず全部渋皮煮モードで剥いていき、黄色いところが少しでも見えてしまったものを明日の栗ごはん用にしようと取り決める。
シンゴシェフは手先に力があるのでほとんど失敗しない。
わたしは奥の手で手剥きにする。
二人で剥くと、こんなに早い。
昼間一人で剥こうものなら、後ろで
「ねぇ、ねーえー」「これ見てえー」
とか、しまいには、
「もういいよ、あななちゃんのことがきらいなのね!」
なんて言い出すお嬢さんがいるし、一言一言あしらうのも意外と神経使うんです。
その点彼女が眠っている時に二人で色々話しながら栗剥きするのは逆にリフレッシュ効果があるような感じさえします。
剥き終わって水に漬けて、あく抜き。

そして今日、朝から張り切って渋皮煮作りです。
あく抜き作業をして、ゆでこぼして...ありゃりゃ、渋皮も軟らかくて薄いからこの時点で穴があいちゃう!
そこから作業は渋皮煮⇒パート・ド・マロン作りへと変更~。
あと2度ゆでこぼして、お茶の葉をリードにくるんで入れた水で1時間ほど炊く。
水で茶色いボロボロした渋皮を洗い、蜜で煮る。
ロボでまわしてペーストにし、一度漉してまた火を通す。
で、先程やーっと完成。3キロぐらいあります。

作っている途中、アナナがやはり〈こっちを向いて作戦〉に出て、お仕事だって言っても、DVDかけても色々言う。
“子供に言い聞かせる10ヶ条”通りに「あなたの気持ちは分かるけどね」的な諭し方をしても、どんどんワガママになる一方で困った。
教科書通りには行かないもんです。
「もうおにぎりは食べないっ!」「もうおそとに行くっ!」
とか威張りだして、しまいには、こっちもすごく怒って、アナナも必要以上に大きな声で泣くし、うんざり。
怒るのって、相当なエネルギー使います。
栗ペースト完成間近にカンフル剤のシンゴシェフが来て、《いやいやえん》を読んでくれて、今日のところは少し彼女も反省する。
明日にはまた同じわがまま言うんだろうけど。
栗と同時進行で今日のごはんの仕度と、土曜日に友達を招くので、その時食べる用のボロネーゼを仕込んでいたので、もう、くたくた。
遠足に2回行ったくらい疲れました。
あとは、栗ごはん炊くだけ。
あと、冷めたペーストも小分けにして仕舞わないと。
遠足は、家に帰るまでが遠足です。
栗仕事も、きちんと保存するまでが栗仕事です。
もう今年の栗仕事は...終わりにしよう。
おとといやっと栗の甘露煮が完成してやっと今年の栗仕事が終わったとホクホクしていたら、
「栗が届いたよ~♪」
と母が茶色いネットに入った見事な栗を持って来ました。
しかも《利平栗》。
岐阜山県の秋の名産品といえば、利平栗。
おいしい栗といえば、利平栗。
ですから、これはまた加工せねばなるまい、と今回はシンゴシェフにも手伝ってもらって深夜の栗剥き。
鬼皮が、う、薄ーい。
とりあえず全部渋皮煮モードで剥いていき、黄色いところが少しでも見えてしまったものを明日の栗ごはん用にしようと取り決める。
シンゴシェフは手先に力があるのでほとんど失敗しない。
わたしは奥の手で手剥きにする。
二人で剥くと、こんなに早い。
昼間一人で剥こうものなら、後ろで
「ねぇ、ねーえー」「これ見てえー」
とか、しまいには、
「もういいよ、あななちゃんのことがきらいなのね!」
なんて言い出すお嬢さんがいるし、一言一言あしらうのも意外と神経使うんです。
その点彼女が眠っている時に二人で色々話しながら栗剥きするのは逆にリフレッシュ効果があるような感じさえします。
剥き終わって水に漬けて、あく抜き。
そして今日、朝から張り切って渋皮煮作りです。
あく抜き作業をして、ゆでこぼして...ありゃりゃ、渋皮も軟らかくて薄いからこの時点で穴があいちゃう!
そこから作業は
あと2度ゆでこぼして、お茶の葉をリードにくるんで入れた水で1時間ほど炊く。
水で茶色いボロボロした渋皮を洗い、蜜で煮る。
ロボでまわしてペーストにし、一度漉してまた火を通す。
で、先程やーっと完成。3キロぐらいあります。
作っている途中、アナナがやはり〈こっちを向いて作戦〉に出て、お仕事だって言っても、DVDかけても色々言う。
“子供に言い聞かせる10ヶ条”通りに「あなたの気持ちは分かるけどね」的な諭し方をしても、どんどんワガママになる一方で困った。
教科書通りには行かないもんです。
「もうおにぎりは食べないっ!」「もうおそとに行くっ!」
とか威張りだして、しまいには、こっちもすごく怒って、アナナも必要以上に大きな声で泣くし、うんざり。
怒るのって、相当なエネルギー使います。
栗ペースト完成間近にカンフル剤のシンゴシェフが来て、《いやいやえん》を読んでくれて、今日のところは少し彼女も反省する。
明日にはまた同じわがまま言うんだろうけど。
栗と同時進行で今日のごはんの仕度と、土曜日に友達を招くので、その時食べる用のボロネーゼを仕込んでいたので、もう、くたくた。
遠足に2回行ったくらい疲れました。
あとは、栗ごはん炊くだけ。
あと、冷めたペーストも小分けにして仕舞わないと。
遠足は、家に帰るまでが遠足です。
栗仕事も、きちんと保存するまでが栗仕事です。
もう今年の栗仕事は...終わりにしよう。
2010年10月02日
栗の甘露煮
Bonjour !
昨日の夜、NHKでやっていた《芸術劇場デッセーが歌うベルカント・オペラの名作!ベルリーニ 歌劇 「夢遊病の女」》、面白くてつい最後まで観てしまいました。
リアルな演出で、ナタリーデッセーがドレスを着ながら、または机の上に乗ったり寝転がったりしながら歌ったり、後ろの人達が飲み物を飲んだりケーキを本当に食べたりしながら演じていた。
食べていたのは見たところソリッドなガトーショコラだったけれど、食べて
「ぶほっ
」
となったりしないように気をつけて飲み込んでいるんだろうな...その後すぐ歌うことだし。
感動したし、色んな面で楽しめたのですが、やはり芸術の都パリのオペラ座(バスティーユだから新オペラ座かな)で演じる人っていうのは、「選ばれし者」っていう風格があるなあ、と思いました。
それに〈プロフェッショナルの流儀〉が合わさると、人の心を動かす演技ができるんだなーと。
きっと、常に常に努力も研究もしているのでしょうね。
オペラは16歳の時にサンフランシスコのオペラ座でラ ボエムを観たことがあるのですが、内容の理解がいまいち出来ていなかった。歌舞伎もそうですが、演じる役者や出演者に敬意を表すために、服装とか観る姿勢もきちんとして、ベーシックな知識を持って臨んだりするほうがより深い感動が得られるのかな...
いつか着物をきちんと着こなして歌舞伎を観にいってみたいです。
オペラと言えば、アナナが大好きなトムとジェリーのDVD〈音楽大好き編〉(→¥500のやつ)に、『オペラ騒動』というお話があって、私もそれはお気に入りなのですが、(まず、長いリムジンに乗ってトムが偉そうに登場するだけで可笑しい)トムが歌うのは、ロッシーニの「セビリアの理髪師」のラララ ラララ...っていう歌。
アナナはこの真似が上手で、
「ならとみーちゃ♪、おへそまーら♪、っていうんだよねぇー」
というので、父のCDを借りてきいてみたら、ほんとにそんな風に言ってる!かも?
恐るべし、幼児の聴力!
でも、こういうのも、和訳の歌詞を見てみるとなんとなくストーリーの運びに流れがあってるのがわかります。
さて、今日はやっと栗の渋皮煮ができたと思ったら、また郷島の栗が手に入ったので、栗の甘露煮にすべく栗ごはん用とあわせてたくさんの量の栗を剥きました。
今日はヘンケルのナイフでくくくっとむいていきます。

終わってみたら、皮だけで1キロ近くあった!手はもうヘロヘロです。力が入らない...
特に甘露煮用は、渋皮煮と逆で渋皮がちょっとでも残っていると、色のあがりが悪いので、入り組んだところもしつこく剥く。
小さい頃から毎日こういう動きをしていたら右手だけ手の甲が厚くなるかも。
これをしばらく水にさらして、さらに2~3回ゆでこぼし、蜜で煮ます。
数日糖度をあげながら煮ていくと、できあがり。
これは、おせちの栗きんとん用です。
うちのおばあちゃんも楽しみにしているので、美味しく作らないと!です。

昨日の夜、NHKでやっていた《芸術劇場デッセーが歌うベルカント・オペラの名作!ベルリーニ 歌劇 「夢遊病の女」》、面白くてつい最後まで観てしまいました。
リアルな演出で、ナタリーデッセーがドレスを着ながら、または机の上に乗ったり寝転がったりしながら歌ったり、後ろの人達が飲み物を飲んだりケーキを本当に食べたりしながら演じていた。
食べていたのは見たところソリッドなガトーショコラだったけれど、食べて
「ぶほっ

となったりしないように気をつけて飲み込んでいるんだろうな...その後すぐ歌うことだし。
感動したし、色んな面で楽しめたのですが、やはり芸術の都パリのオペラ座(バスティーユだから新オペラ座かな)で演じる人っていうのは、「選ばれし者」っていう風格があるなあ、と思いました。
それに〈プロフェッショナルの流儀〉が合わさると、人の心を動かす演技ができるんだなーと。
きっと、常に常に努力も研究もしているのでしょうね。
オペラは16歳の時にサンフランシスコのオペラ座でラ ボエムを観たことがあるのですが、内容の理解がいまいち出来ていなかった。歌舞伎もそうですが、演じる役者や出演者に敬意を表すために、服装とか観る姿勢もきちんとして、ベーシックな知識を持って臨んだりするほうがより深い感動が得られるのかな...
いつか着物をきちんと着こなして歌舞伎を観にいってみたいです。
オペラと言えば、アナナが大好きなトムとジェリーのDVD〈音楽大好き編〉(→¥500のやつ)に、『オペラ騒動』というお話があって、私もそれはお気に入りなのですが、(まず、長いリムジンに乗ってトムが偉そうに登場するだけで可笑しい)トムが歌うのは、ロッシーニの「セビリアの理髪師」のラララ ラララ...っていう歌。
アナナはこの真似が上手で、
「ならとみーちゃ♪、おへそまーら♪、っていうんだよねぇー」
というので、父のCDを借りてきいてみたら、ほんとにそんな風に言ってる!かも?
恐るべし、幼児の聴力!
でも、こういうのも、和訳の歌詞を見てみるとなんとなくストーリーの運びに流れがあってるのがわかります。
さて、今日はやっと栗の渋皮煮ができたと思ったら、また郷島の栗が手に入ったので、栗の甘露煮にすべく栗ごはん用とあわせてたくさんの量の栗を剥きました。
今日はヘンケルのナイフでくくくっとむいていきます。
終わってみたら、皮だけで1キロ近くあった!手はもうヘロヘロです。力が入らない...
特に甘露煮用は、渋皮煮と逆で渋皮がちょっとでも残っていると、色のあがりが悪いので、入り組んだところもしつこく剥く。
小さい頃から毎日こういう動きをしていたら右手だけ手の甲が厚くなるかも。
これをしばらく水にさらして、さらに2~3回ゆでこぼし、蜜で煮ます。
数日糖度をあげながら煮ていくと、できあがり。
これは、おせちの栗きんとん用です。
うちのおばあちゃんも楽しみにしているので、美味しく作らないと!です。
2010年09月28日
GERBLE French Dietetic Secret
Bonjour !
今日の空の美しいこと!朝までの激しい雨が嘘のようです。
さて、少し前までペパンではエクラタンさんの紹介で、大塚製薬から出ているフランスの《ジェルブレ》の試供品をお客様にお配りしていたのですが、今度はアットエスさんの紹介で再び同じぐらいの期間《ジェルブレ》を無料お試ししていただくことになりました。
私個人的に、こういう粉もの系というか、ビスケットの喉越し?が大好きなので、これはかなりおススメです♪
大塚製薬と言えば、カロリーメイトですね。
これも栄養補助としてではなく、味がけっこう好きで、つわりでお腹が空いて気持ち悪い時とかに何度もお世話になりました。
イギリスのショートブレッドとか、沖縄のちんすこうとかにも共通する質感ですね。
ちょっと違うけど、スコーンも大好きな粉もんです。
フランスで研究されて作られているだけあって、食感のニュアンスとか、小麦の香りとか、ちょっと香ばしめの焼加減とか、ちゃんと美味しく感じるように出来ています。
何種類かある味によって、機能性が違って、低塩、砂糖不使用のOBJECTIF SANTE、食物繊維が豊富なFIBRES、あとはビタミンEやマグネシウムと小麦胚芽配合のVITALITEシリーズなんていう種類に分けられているようです。
私が一番好きなのは、VITALITEシリーズの大豆&オレンジビスケットです。
●ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。
と、箱の横に書いてある。なるほど。
なんでもひとつのものばかり、とか、ひとつのスタイルっていう食生活だとつまらないし、カラダにも良くないと思いますが、体調にあわせて、食べて負担に感じないものを摂るというのは大事かも知れないですね。
最近、師匠のパトリス氏のブログにも健康的な食生活や料理のことについて書いてありましたが、(パトリスジュリアンブログをcheck)まさに私の考え通りです。
偏った考え方で、美味しいものや素敵な時間を逃したら、ソンソン♪笑顔で楽しく過ごしたいです。
それはさておき、忙しい時や、おやつにも良さそうなジェルブレ、是非お試し下さい。
個人的には、この焼き型が可愛くて欲しいなーというのもある。
サンプル一所懸命配っても絶対にもらえないとは思いますが。

バランスが大事!
今日の空の美しいこと!朝までの激しい雨が嘘のようです。
さて、少し前までペパンではエクラタンさんの紹介で、大塚製薬から出ているフランスの《ジェルブレ》の試供品をお客様にお配りしていたのですが、今度はアットエスさんの紹介で再び同じぐらいの期間《ジェルブレ》を無料お試ししていただくことになりました。
私個人的に、こういう粉もの系というか、ビスケットの喉越し?が大好きなので、これはかなりおススメです♪
大塚製薬と言えば、カロリーメイトですね。
これも栄養補助としてではなく、味がけっこう好きで、つわりでお腹が空いて気持ち悪い時とかに何度もお世話になりました。
イギリスのショートブレッドとか、沖縄のちんすこうとかにも共通する質感ですね。
ちょっと違うけど、スコーンも大好きな粉もんです。
フランスで研究されて作られているだけあって、食感のニュアンスとか、小麦の香りとか、ちょっと香ばしめの焼加減とか、ちゃんと美味しく感じるように出来ています。
何種類かある味によって、機能性が違って、低塩、砂糖不使用のOBJECTIF SANTE、食物繊維が豊富なFIBRES、あとはビタミンEやマグネシウムと小麦胚芽配合のVITALITEシリーズなんていう種類に分けられているようです。
私が一番好きなのは、VITALITEシリーズの大豆&オレンジビスケットです。
●ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。
と、箱の横に書いてある。なるほど。
なんでもひとつのものばかり、とか、ひとつのスタイルっていう食生活だとつまらないし、カラダにも良くないと思いますが、体調にあわせて、食べて負担に感じないものを摂るというのは大事かも知れないですね。
最近、師匠のパトリス氏のブログにも健康的な食生活や料理のことについて書いてありましたが、(パトリスジュリアンブログをcheck)まさに私の考え通りです。
偏った考え方で、美味しいものや素敵な時間を逃したら、ソンソン♪笑顔で楽しく過ごしたいです。
それはさておき、忙しい時や、おやつにも良さそうなジェルブレ、是非お試し下さい。
個人的には、この焼き型が可愛くて欲しいなーというのもある。
サンプル一所懸命配っても絶対にもらえないとは思いますが。
バランスが大事!
2010年09月27日
おひとりさま感謝DAY
Bonjour !
秋がやってきたと思ったとたん日が暮れるのが早くなってきたような気がします。
秋の日は釣瓶落としって言いますもんね~。

さて、今日はシンゴシェフがランチの営業を終えて仕入れがてら家に寄ったとき、
「今日はみんなひとりのお客さんだったよ。」
と言いました。
もちろん、何名様でいらっしゃっても、どのように使っていただいてもうちとしては嬉しいのですが、〈おひとりさま〉のお客様に来ていただくことには、また違った喜びを感じます。
自分では、最近は子供がいることもあって、あんまり〈おひとりさま〉ごはんしてないのですが、大阪で一人暮らしをしていた時や、フランスで研修していたときは、(半分仕方なくですが)よくひとりで食事に行ったりしました。
フランスのロリアンLorientという町には、ブルターニュだということもありたくさんのクレープリーがあって、食事のガレットとデザートのガレットにシードルをつけてもけっこう安く食事が済ませられたし、なんといっても素晴らしく美味しかったので、週4日以上はクレープリーで食べてました。
中でも、[St. Georges]という名前のクレープリーには、よく行きました。
いつも迎えてくれるのが、Adam Gregory(新ビバヒルのタイ役の俳優)似の背が高くて素敵なお兄さんで、優しい笑顔が最高でした。
たまにサービスしてくれたりして。
いつもいつもそこに行きたかったけれど、怪しまれると嫌だったので、わざと他のクレープリーに行ったりしてましたね...
4年ほど前に、シンゴシェフとフランスに行った時、わざわざロリアンまで足をのばしてスタージュ先に挨拶に行って、食事する段になって[St.Georges]に行ったのですが、なんとそのお店の夏休みの最終日でした!ざーんねん。
まあ、あそこのお店には牡蠣にあたった件で迷惑をかけたこともあるので....美しい思い出は美しい思い出としてキープしよう。
話がそれましたが、ひとりで自分の時間にどこかでランチ(ディナー)っていうときに、選んでいただけることはやっぱり嬉しいです。
美味しいものを食べたかったから、とか、落ち着いてごはんを食べたかったから、とか、シンゴシェフと話したかったから、とか聞いたりすると幸せな気分になってしまうし、はじめてご来店していただいた美味しいもの好きなお客様に、ひとこと話しかけていただいたりすると、すごくうれしい。
私も何年後かに、たまにはまたひとりで落ち着いて〈おひとりさま〉ごはん、できるようになりたいなー。
...ワイン片手に、美味しいお料理、なんて、すごくやってみたいです。
自分のお店でなら、いつでもできそうですが...それとはちょっと違うんですよね、家族とは別の時間を愉しむっていう楽しさ、かな...?
秋がやってきたと思ったとたん日が暮れるのが早くなってきたような気がします。
秋の日は釣瓶落としって言いますもんね~。


さて、今日はシンゴシェフがランチの営業を終えて仕入れがてら家に寄ったとき、
「今日はみんなひとりのお客さんだったよ。」
と言いました。
もちろん、何名様でいらっしゃっても、どのように使っていただいてもうちとしては嬉しいのですが、〈おひとりさま〉のお客様に来ていただくことには、また違った喜びを感じます。
自分では、最近は子供がいることもあって、あんまり〈おひとりさま〉ごはんしてないのですが、大阪で一人暮らしをしていた時や、フランスで研修していたときは、(半分仕方なくですが)よくひとりで食事に行ったりしました。
フランスのロリアンLorientという町には、ブルターニュだということもありたくさんのクレープリーがあって、食事のガレットとデザートのガレットにシードルをつけてもけっこう安く食事が済ませられたし、なんといっても素晴らしく美味しかったので、週4日以上はクレープリーで食べてました。
中でも、[St. Georges]という名前のクレープリーには、よく行きました。
いつも迎えてくれるのが、Adam Gregory(新ビバヒルのタイ役の俳優)似の背が高くて素敵なお兄さんで、優しい笑顔が最高でした。
たまにサービスしてくれたりして。
いつもいつもそこに行きたかったけれど、怪しまれると嫌だったので、わざと他のクレープリーに行ったりしてましたね...
4年ほど前に、シンゴシェフとフランスに行った時、わざわざロリアンまで足をのばしてスタージュ先に挨拶に行って、食事する段になって[St.Georges]に行ったのですが、なんとそのお店の夏休みの最終日でした!ざーんねん。
まあ、あそこのお店には牡蠣にあたった件で迷惑をかけたこともあるので....美しい思い出は美しい思い出としてキープしよう。
話がそれましたが、ひとりで自分の時間にどこかでランチ(ディナー)っていうときに、選んでいただけることはやっぱり嬉しいです。
美味しいものを食べたかったから、とか、落ち着いてごはんを食べたかったから、とか、シンゴシェフと話したかったから、とか聞いたりすると幸せな気分になってしまうし、はじめてご来店していただいた美味しいもの好きなお客様に、ひとこと話しかけていただいたりすると、すごくうれしい。
私も何年後かに、たまにはまたひとりで落ち着いて〈おひとりさま〉ごはん、できるようになりたいなー。
...ワイン片手に、美味しいお料理、なんて、すごくやってみたいです。
自分のお店でなら、いつでもできそうですが...それとはちょっと違うんですよね、家族とは別の時間を愉しむっていう楽しさ、かな...?
2010年09月26日
栗の渋カワ煮
Bonjour !
今日の空はどんよりとしていて、晩秋のブルターニュを思い出させます。
ここのところ急に涼しくなって、夜の間に風をひくと大変なので、洋服の衣替えより先におふとんを秋仕様に替えました。
気持ち的には食欲の秋!なのですが、まだ暑い夏の名残で胃の調子があまり良くない...
熱いグリーンティーをマグカップでがぶがぶ飲んだせいかも...
昨日辛口カレーをたくさん食べすぎたせいかも...
まあ、それはさておき、今朝、父が近くの農家さんから予約してあった新栗をとってきてくれました。
さっそく、初物を栗ごはんにしたい衝動を抑えつつ、渋皮煮を作る準備をする。
ペパンでは、毎年必ず栗の渋皮煮と栗の甘露煮を作っています。
渋皮煮は冬のデザート、クリスマスコースでもお出ししているペパンのスペシャリテのモンブランに使用します。
甘露煮は特製おせちの栗きんとん用。オーガニックのさつまいもと栗でつくります。渋皮煮ものせます。
渋皮煮は、今日皮を剥いて水に漬け、できあがるのは4~5日後。
名前のごとく渋皮がついたまま軟らかく煮るので、まず渋皮がついた状態にします。
私は作業しやすいようにまず水から火にかけて、ほんの少しだけ皮をふやかします。
それから、手とナイフで剥いていく。
人間の手って、ほんとに何にも勝る道具だな、といつもこの作業をするときに感じるのですが、毎回栗の表面に包丁の刃をあてて剥くと、渋皮まで剥いてしまう確率が高くなってしまうので、手で裂くように外皮を取ると、取りにくいところもきれいにとれます。(だいたいそれで次の日に指先が痛くなるのですが)
ナイフは20年ぐらい前に新宿のデパートで有名な実演販売の人の動きに魅せられて祖母に買ってもらったWENGERのGRAND MAITRE。栗を剥くときはこれが一番やりやすい。
ふー、やっと剥き終わった。
一皮剥かれた栗達がお水の中で静かにしています。
栗って、ころんとちょうどいい大きさで可愛い
じゃあね、続きはまた明日。
ところで、ナイフと言えば、フランスの人は人にプレゼントとしてナイフを贈るとき、あげた人から穴の開いたコインをもらうという風習があるそうです。
シンゴシェフが、Patrice Julien氏のところで働いていた時、お誕生日にOPINELのナイフをいただきました。
「新五さん、穴の開いたコイン持ってる?」
で、その話を聞いたそうです。
なんでも、お返しにコインを渡さないと、そのナイフが二人の関係を断ち切ってしまうそうな。
コインの穴は、矛先をおさめる鞘の役目なのでしょうか。
そう考えると、納得してしまいます。
日本は穴の開いたコインが2種類あるけれど、無い国もあるから、どうするんだろう、そういう時。
ちなみにシンゴシェフは50円玉を渡したそう。
「五円=ご縁がありますように」とかいうのはきっとフランスのしきたり的には関係ないんだろうな...。

今日の空はどんよりとしていて、晩秋のブルターニュを思い出させます。
ここのところ急に涼しくなって、夜の間に風をひくと大変なので、洋服の衣替えより先におふとんを秋仕様に替えました。
気持ち的には食欲の秋!なのですが、まだ暑い夏の名残で胃の調子があまり良くない...

熱いグリーンティーをマグカップでがぶがぶ飲んだせいかも...

昨日辛口カレーをたくさん食べすぎたせいかも...

まあ、それはさておき、今朝、父が近くの農家さんから予約してあった新栗をとってきてくれました。
さっそく、初物を栗ごはんにしたい衝動を抑えつつ、渋皮煮を作る準備をする。
ペパンでは、毎年必ず栗の渋皮煮と栗の甘露煮を作っています。
渋皮煮は冬のデザート、クリスマスコースでもお出ししているペパンのスペシャリテのモンブランに使用します。
甘露煮は特製おせちの栗きんとん用。オーガニックのさつまいもと栗でつくります。渋皮煮ものせます。
渋皮煮は、今日皮を剥いて水に漬け、できあがるのは4~5日後。
名前のごとく渋皮がついたまま軟らかく煮るので、まず渋皮がついた状態にします。
私は作業しやすいようにまず水から火にかけて、ほんの少しだけ皮をふやかします。
それから、手とナイフで剥いていく。
人間の手って、ほんとに何にも勝る道具だな、といつもこの作業をするときに感じるのですが、毎回栗の表面に包丁の刃をあてて剥くと、渋皮まで剥いてしまう確率が高くなってしまうので、手で裂くように外皮を取ると、取りにくいところもきれいにとれます。(だいたいそれで次の日に指先が痛くなるのですが)
ナイフは20年ぐらい前に新宿のデパートで有名な実演販売の人の動きに魅せられて祖母に買ってもらったWENGERのGRAND MAITRE。栗を剥くときはこれが一番やりやすい。
ふー、やっと剥き終わった。
一皮剥かれた栗達がお水の中で静かにしています。
栗って、ころんとちょうどいい大きさで可愛い

じゃあね、続きはまた明日。
ところで、ナイフと言えば、フランスの人は人にプレゼントとしてナイフを贈るとき、あげた人から穴の開いたコインをもらうという風習があるそうです。
シンゴシェフが、Patrice Julien氏のところで働いていた時、お誕生日にOPINELのナイフをいただきました。
「新五さん、穴の開いたコイン持ってる?」
で、その話を聞いたそうです。
なんでも、お返しにコインを渡さないと、そのナイフが二人の関係を断ち切ってしまうそうな。
コインの穴は、矛先をおさめる鞘の役目なのでしょうか。
そう考えると、納得してしまいます。
日本は穴の開いたコインが2種類あるけれど、無い国もあるから、どうするんだろう、そういう時。
ちなみにシンゴシェフは50円玉を渡したそう。
「五円=ご縁がありますように」とかいうのはきっとフランスのしきたり的には関係ないんだろうな...。
2010年09月22日
お疲れ会@PEPIN
Bonjour !
昨日は家族全員で東京にお墓参りに行ってきました。
母方の祖父のお墓参りには、53回忌の時にも私は臨月で行くことができず、今回はシンゴシェフもアナナも初めてのお墓参りでした。祖母がこちらに越して来てから、ずっと皆で行きたいと言われていて、それがやっと実現しました。
炎天下の多摩霊園。夏の盛りは過ぎたとはいえ、32℃くらいはあったんじゃないかなー、立っているだけで汗ダラダラ...
花とお酒を買ってお墓に着くと、長い間に伸びた草が茂って周りの砂利が隠れてしまっている状態!
これではまずい。
みんなで草を取り、熊手やほうきで周りを、たわしと水で墓石を綺麗に洗い上げ、お花とお酒を供え、順番にお水とお線香を上げました。
それぞれの気持ちで祈る。
帰るときになって、祖母がもういちど手を合わせて、
「また来るからね。」
仏教の解釈とは別に、おばあちゃんにとっては未だに40代前半のままの、粋で鷹揚で素敵な愛しい旦那様がそこにいるのだと思いました。
...思わずじんとしてしまった。
そして、これまでなかなか連れてきてあげられなかったことに後悔しました。
帰りに、
「このお墓はこれからあなた達に頼むからね。」
と言われた。
静岡のお墓のことも最近少しずつ教えてもらっているし、自分の年齢がそういうところまできたということなんでしょう。
責任重大です。もう少しまめに管理しないといけないです。
合流した姉達を元住吉まで送り、川崎から高速に乗って帰ってきたら、レンタカー12時間をオーバーしてました。トヨタレンタカーの方がご親切に残って待っていてくれて、白アルファードをぎりぎり返却。
両親も祖母も一日がかりで体力的には大変そうだったけれど、祖母はとても感謝してくれました。ほっとしたようだったし、何より嬉しそうだった。
そして、今日はうちのお店で〈お疲れ会〉をしてくれました。
祖母は、いつでもPEPINのファン一号でいてくれるので、うちでごはんを食べるということを心から喜んでくれます。
おばあちゃんとの時間もこれからもっと大事にしたいとあらためて思いました。
トリュフの香りのリゾットを添えた豚肉のコンフィ 赤ワインマスタードソース

ガトーショコラ ムゥ
丸子産小みかんのコンポート添え
昨日は家族全員で東京にお墓参りに行ってきました。
母方の祖父のお墓参りには、53回忌の時にも私は臨月で行くことができず、今回はシンゴシェフもアナナも初めてのお墓参りでした。祖母がこちらに越して来てから、ずっと皆で行きたいと言われていて、それがやっと実現しました。
炎天下の多摩霊園。夏の盛りは過ぎたとはいえ、32℃くらいはあったんじゃないかなー、立っているだけで汗ダラダラ...
花とお酒を買ってお墓に着くと、長い間に伸びた草が茂って周りの砂利が隠れてしまっている状態!
これではまずい。
みんなで草を取り、熊手やほうきで周りを、たわしと水で墓石を綺麗に洗い上げ、お花とお酒を供え、順番にお水とお線香を上げました。
それぞれの気持ちで祈る。
帰るときになって、祖母がもういちど手を合わせて、
「また来るからね。」
仏教の解釈とは別に、おばあちゃんにとっては未だに40代前半のままの、粋で鷹揚で素敵な愛しい旦那様がそこにいるのだと思いました。
...思わずじんとしてしまった。
そして、これまでなかなか連れてきてあげられなかったことに後悔しました。
帰りに、
「このお墓はこれからあなた達に頼むからね。」
と言われた。
静岡のお墓のことも最近少しずつ教えてもらっているし、自分の年齢がそういうところまできたということなんでしょう。
責任重大です。もう少しまめに管理しないといけないです。
合流した姉達を元住吉まで送り、川崎から高速に乗って帰ってきたら、レンタカー12時間をオーバーしてました。トヨタレンタカーの方がご親切に残って待っていてくれて、白アルファードをぎりぎり返却。
両親も祖母も一日がかりで体力的には大変そうだったけれど、祖母はとても感謝してくれました。ほっとしたようだったし、何より嬉しそうだった。
そして、今日はうちのお店で〈お疲れ会〉をしてくれました。
祖母は、いつでもPEPINのファン一号でいてくれるので、うちでごはんを食べるということを心から喜んでくれます。
おばあちゃんとの時間もこれからもっと大事にしたいとあらためて思いました。
トリュフの香りのリゾットを添えた豚肉のコンフィ 赤ワインマスタードソース
ガトーショコラ ムゥ
丸子産小みかんのコンポート添え
2010年09月14日
パン オ ルヴァン
Bonsoir !
朝夕涼しくなってきました。
窓から入ってくる秋風の中にも、夏の香りとは違った、お茶のような甘い香りを感じます。
いよいよ、秋本番。
ペパンでは、色々なおいしいものと美味しいワインをずらっと揃えて皆様のお越しをお待ちしております。
赤ワインが美味しい季節となれば、フロマージュも、美味しい季節。
不思議なもので、フロマージュの香りは、真夏だと《匂い》に感じてしまうときもあるけれど、涼しい秋空の下では、
「まあ、なんて良い香りでしょう」
と思えてしまいます。
フロマージュには、個人的には絶対おいしい酵母パンpain au levainをあわせたい。薄く切ってかりっと焼いて、フロマージュをのせて食べたい。
ペパンでは、お食事のときにはシェフ特製フォカッチャなどをお出ししていますが、フロマージュをご注文いただくと、自家製pain au levainをかりっと焼いて添えてお出ししています。
このパン オ ルヴァンのルヴァンというのは天然酵母のことで、これも6年程前にオーガニックレーズンからおこしたペパン製です。
冷蔵保存で、使うときに量を増やして、また一部取っておくという方法で夏も冬も冷蔵庫の故障に伴う引越しにもよく耐え、ずっと元気にパンを生み出してくれます。
パンというものは、やはり生きものなので、それなりに要所要所で面倒をみてあげないと、いじけてぎゅっとしたパンになったりしてしまいます。
小さな男の子みたいです。
私の心の師匠、パトリス ジュリアン氏は、私がパンの生地を触っているときにはいつも、
「赤ちゃんの面倒をみるようにね。」
と教えてくださいました。
そのときはまだ子供もいなかったし、少しデリケートに扱いすぎていたところもあったと思います。
それで失敗したこともたくさんありました。
子供ができてみると、命があるものはもっとタフだし、のびのびさせなければいけないときもあるし、考えもしないときにおなかがすいてみたり、疲れちゃっているときもある。
奥が深いのです。
最近は、シンゴ《パパ》シェフが父親目線で管理していますので、ルヴァン坊やとちゃんとコミュニケーションがとれていれば、おいしいパンがどんどん生まれ出るはず。
是非、お試しください。
朝夕涼しくなってきました。
窓から入ってくる秋風の中にも、夏の香りとは違った、お茶のような甘い香りを感じます。
いよいよ、秋本番。
ペパンでは、色々なおいしいものと美味しいワインをずらっと揃えて皆様のお越しをお待ちしております。
赤ワインが美味しい季節となれば、フロマージュも、美味しい季節。
不思議なもので、フロマージュの香りは、真夏だと《匂い》に感じてしまうときもあるけれど、涼しい秋空の下では、
「まあ、なんて良い香りでしょう」
と思えてしまいます。
フロマージュには、個人的には絶対おいしい酵母パンpain au levainをあわせたい。薄く切ってかりっと焼いて、フロマージュをのせて食べたい。
ペパンでは、お食事のときにはシェフ特製フォカッチャなどをお出ししていますが、フロマージュをご注文いただくと、自家製pain au levainをかりっと焼いて添えてお出ししています。
このパン オ ルヴァンのルヴァンというのは天然酵母のことで、これも6年程前にオーガニックレーズンからおこしたペパン製です。
冷蔵保存で、使うときに量を増やして、また一部取っておくという方法で夏も冬も冷蔵庫の故障に伴う引越しにもよく耐え、ずっと元気にパンを生み出してくれます。
パンというものは、やはり生きものなので、それなりに要所要所で面倒をみてあげないと、いじけてぎゅっとしたパンになったりしてしまいます。
小さな男の子みたいです。
私の心の師匠、パトリス ジュリアン氏は、私がパンの生地を触っているときにはいつも、
「赤ちゃんの面倒をみるようにね。」
と教えてくださいました。
そのときはまだ子供もいなかったし、少しデリケートに扱いすぎていたところもあったと思います。
それで失敗したこともたくさんありました。
子供ができてみると、命があるものはもっとタフだし、のびのびさせなければいけないときもあるし、考えもしないときにおなかがすいてみたり、疲れちゃっているときもある。
奥が深いのです。
最近は、シンゴ《パパ》シェフが父親目線で管理していますので、ルヴァン坊やとちゃんとコミュニケーションがとれていれば、おいしいパンがどんどん生まれ出るはず。
是非、お試しください。

2010年09月12日
やっぱり..
Bonsoir!
今日はランチにmixiつながりのお客様がいらっしゃいました。Merci beaucoup !
Twitterやfacebookで色々やっていても、こういうふうに目を見て声を聞くお付き合いはやっぱり血が通っている感じがします。もともとアナログですから。
さて、今日はさっそくSISTER GOLDEN HAIRの飯田さんにうちのショップカードを持って行き、ご協力をお願いしてきました。Merci beaucoup !
お店にも2箇所に置いてみました。モロッコテーブルの上と「男爵」(=うちの招き猫)の手のうえ。
・・・・・・。
・・・・。
・・・。
・・・やっぱりしなってる。
今日はランチにmixiつながりのお客様がいらっしゃいました。Merci beaucoup !
Twitterやfacebookで色々やっていても、こういうふうに目を見て声を聞くお付き合いはやっぱり血が通っている感じがします。もともとアナログですから。
さて、今日はさっそくSISTER GOLDEN HAIRの飯田さんにうちのショップカードを持って行き、ご協力をお願いしてきました。Merci beaucoup !
お店にも2箇所に置いてみました。モロッコテーブルの上と「男爵」(=うちの招き猫)の手のうえ。
・・・・・・。
・・・・。
・・・。
・・・やっぱりしなってる。

2010年09月11日
ショップカード
Bonjour!
いつも行っている美容院のオーナーさんに、
「ショップカードとかあったら置いてあげるから持ってきなよ。」
と言われて、うちのお店のショップカードを作ることにしました。
今までも裏にお店の営業時間や電話番号、地図が載っているシンゴシェフの名刺は置いてあったのですが、自分でもよそでたくさんカードが並べてあったら名刺は取りにくいんじゃないかと思ったので、さっそく業者さんに連絡して来てもらう運びになりました。
最初はシンゴシェフと業者さんが話をして、私が書いたイラストとかの位置を決め、内容を決め、色を決め、地図にいれる建物名を決め、私も時間を合わせてお店に行って細かい部分を決め、計5、6回変更があるたびに確認サイン..けっこう可愛い感じにデザインが出来上がりました。
さて、紙を選ぶ段階になって...
「サンプルの紙は申し訳ありませんがお渡しできません」
と言われて、お店にある今までに頂いた名刺などでイメージを伝えたりして、注文してからシート状の紙をもらったのですが..シート状だと、イマイチ雰囲気がつかめない。
色合わせをして、やっと昨日届いたら...
薄い
~
けっこう、というか、かなり薄い紙でした。
デザインが可愛くできただけにちょっとショックでした。
うーん......。
見方を変えれば、エコともいえる。
(でもお客様がお財布のカードを挿すところに入れるとき、まちがいなく曲がってしまうだろう。)
400枚だけにしておいたのがせめてもの救い..
次はもう少し厚い紙でつくります。
是非、初回限定ペラペラ「エコ」ショップカードを可愛がってくださいませ。
間違っても、シンゴシェフの顔のところで折り曲げて遊んだりしないでください。
いつも行っている美容院のオーナーさんに、
「ショップカードとかあったら置いてあげるから持ってきなよ。」
と言われて、うちのお店のショップカードを作ることにしました。
今までも裏にお店の営業時間や電話番号、地図が載っているシンゴシェフの名刺は置いてあったのですが、自分でもよそでたくさんカードが並べてあったら名刺は取りにくいんじゃないかと思ったので、さっそく業者さんに連絡して来てもらう運びになりました。
最初はシンゴシェフと業者さんが話をして、私が書いたイラストとかの位置を決め、内容を決め、色を決め、地図にいれる建物名を決め、私も時間を合わせてお店に行って細かい部分を決め、計5、6回変更があるたびに確認サイン..けっこう可愛い感じにデザインが出来上がりました。
さて、紙を選ぶ段階になって...
「サンプルの紙は申し訳ありませんがお渡しできません」
と言われて、お店にある今までに頂いた名刺などでイメージを伝えたりして、注文してからシート状の紙をもらったのですが..シート状だと、イマイチ雰囲気がつかめない。
色合わせをして、やっと昨日届いたら...
薄い

けっこう、というか、かなり薄い紙でした。
デザインが可愛くできただけにちょっとショックでした。
うーん......。
見方を変えれば、エコともいえる。

(でもお客様がお財布のカードを挿すところに入れるとき、まちがいなく曲がってしまうだろう。)
400枚だけにしておいたのがせめてもの救い..
次はもう少し厚い紙でつくります。
是非、初回限定ペラペラ「エコ」ショップカードを可愛がってくださいませ。
間違っても、シンゴシェフの顔のところで折り曲げて遊んだりしないでください。