2010年09月26日
栗の渋カワ煮
Bonjour !
今日の空はどんよりとしていて、晩秋のブルターニュを思い出させます。
ここのところ急に涼しくなって、夜の間に風をひくと大変なので、洋服の衣替えより先におふとんを秋仕様に替えました。
気持ち的には食欲の秋!なのですが、まだ暑い夏の名残で胃の調子があまり良くない...
熱いグリーンティーをマグカップでがぶがぶ飲んだせいかも...
昨日辛口カレーをたくさん食べすぎたせいかも...
まあ、それはさておき、今朝、父が近くの農家さんから予約してあった新栗をとってきてくれました。
さっそく、初物を栗ごはんにしたい衝動を抑えつつ、渋皮煮を作る準備をする。
ペパンでは、毎年必ず栗の渋皮煮と栗の甘露煮を作っています。
渋皮煮は冬のデザート、クリスマスコースでもお出ししているペパンのスペシャリテのモンブランに使用します。
甘露煮は特製おせちの栗きんとん用。オーガニックのさつまいもと栗でつくります。渋皮煮ものせます。
渋皮煮は、今日皮を剥いて水に漬け、できあがるのは4~5日後。
名前のごとく渋皮がついたまま軟らかく煮るので、まず渋皮がついた状態にします。
私は作業しやすいようにまず水から火にかけて、ほんの少しだけ皮をふやかします。
それから、手とナイフで剥いていく。
人間の手って、ほんとに何にも勝る道具だな、といつもこの作業をするときに感じるのですが、毎回栗の表面に包丁の刃をあてて剥くと、渋皮まで剥いてしまう確率が高くなってしまうので、手で裂くように外皮を取ると、取りにくいところもきれいにとれます。(だいたいそれで次の日に指先が痛くなるのですが)
ナイフは20年ぐらい前に新宿のデパートで有名な実演販売の人の動きに魅せられて祖母に買ってもらったWENGERのGRAND MAITRE。栗を剥くときはこれが一番やりやすい。
ふー、やっと剥き終わった。
一皮剥かれた栗達がお水の中で静かにしています。
栗って、ころんとちょうどいい大きさで可愛い
じゃあね、続きはまた明日。
ところで、ナイフと言えば、フランスの人は人にプレゼントとしてナイフを贈るとき、あげた人から穴の開いたコインをもらうという風習があるそうです。
シンゴシェフが、Patrice Julien氏のところで働いていた時、お誕生日にOPINELのナイフをいただきました。
「新五さん、穴の開いたコイン持ってる?」
で、その話を聞いたそうです。
なんでも、お返しにコインを渡さないと、そのナイフが二人の関係を断ち切ってしまうそうな。
コインの穴は、矛先をおさめる鞘の役目なのでしょうか。
そう考えると、納得してしまいます。
日本は穴の開いたコインが2種類あるけれど、無い国もあるから、どうするんだろう、そういう時。
ちなみにシンゴシェフは50円玉を渡したそう。
「五円=ご縁がありますように」とかいうのはきっとフランスのしきたり的には関係ないんだろうな...。

今日の空はどんよりとしていて、晩秋のブルターニュを思い出させます。
ここのところ急に涼しくなって、夜の間に風をひくと大変なので、洋服の衣替えより先におふとんを秋仕様に替えました。
気持ち的には食欲の秋!なのですが、まだ暑い夏の名残で胃の調子があまり良くない...

熱いグリーンティーをマグカップでがぶがぶ飲んだせいかも...

昨日辛口カレーをたくさん食べすぎたせいかも...

まあ、それはさておき、今朝、父が近くの農家さんから予約してあった新栗をとってきてくれました。
さっそく、初物を栗ごはんにしたい衝動を抑えつつ、渋皮煮を作る準備をする。
ペパンでは、毎年必ず栗の渋皮煮と栗の甘露煮を作っています。
渋皮煮は冬のデザート、クリスマスコースでもお出ししているペパンのスペシャリテのモンブランに使用します。
甘露煮は特製おせちの栗きんとん用。オーガニックのさつまいもと栗でつくります。渋皮煮ものせます。
渋皮煮は、今日皮を剥いて水に漬け、できあがるのは4~5日後。
名前のごとく渋皮がついたまま軟らかく煮るので、まず渋皮がついた状態にします。
私は作業しやすいようにまず水から火にかけて、ほんの少しだけ皮をふやかします。
それから、手とナイフで剥いていく。
人間の手って、ほんとに何にも勝る道具だな、といつもこの作業をするときに感じるのですが、毎回栗の表面に包丁の刃をあてて剥くと、渋皮まで剥いてしまう確率が高くなってしまうので、手で裂くように外皮を取ると、取りにくいところもきれいにとれます。(だいたいそれで次の日に指先が痛くなるのですが)
ナイフは20年ぐらい前に新宿のデパートで有名な実演販売の人の動きに魅せられて祖母に買ってもらったWENGERのGRAND MAITRE。栗を剥くときはこれが一番やりやすい。
ふー、やっと剥き終わった。
一皮剥かれた栗達がお水の中で静かにしています。
栗って、ころんとちょうどいい大きさで可愛い

じゃあね、続きはまた明日。
ところで、ナイフと言えば、フランスの人は人にプレゼントとしてナイフを贈るとき、あげた人から穴の開いたコインをもらうという風習があるそうです。
シンゴシェフが、Patrice Julien氏のところで働いていた時、お誕生日にOPINELのナイフをいただきました。
「新五さん、穴の開いたコイン持ってる?」
で、その話を聞いたそうです。
なんでも、お返しにコインを渡さないと、そのナイフが二人の関係を断ち切ってしまうそうな。
コインの穴は、矛先をおさめる鞘の役目なのでしょうか。
そう考えると、納得してしまいます。
日本は穴の開いたコインが2種類あるけれど、無い国もあるから、どうするんだろう、そういう時。
ちなみにシンゴシェフは50円玉を渡したそう。
「五円=ご縁がありますように」とかいうのはきっとフランスのしきたり的には関係ないんだろうな...。
Posted byレストランPEPINat17:09
Comments(2)
pepinについて
この記事へのコメント
季節を食材で感じる…いぃですねぇ^-^
渋皮煮、是非PEPINで頂いてみたいです☆
日本では、包丁などの刃物を贈る時、石を一緒に送ります。
ある京都の老舗で包丁を贈る時についているものの抜粋です。
〇いつまでも切れぬご縁〇
「一生もの」と云われる刃物をお贈りさせていただきました。
いつまでもご愛用くださいませ。古い言伝えに「刃物は縁を切る」などといわれていたそうですが、
これを打ち消し、まじないとしてご縁がきれませぬよう切ることのできない碁石を添えさせていただきました。
これからも、あなた様とのご縁が、この刃物と同じく「一生もの」でありたいと、こころからお祈りいたしております。
渋皮煮、是非PEPINで頂いてみたいです☆
日本では、包丁などの刃物を贈る時、石を一緒に送ります。
ある京都の老舗で包丁を贈る時についているものの抜粋です。
〇いつまでも切れぬご縁〇
「一生もの」と云われる刃物をお贈りさせていただきました。
いつまでもご愛用くださいませ。古い言伝えに「刃物は縁を切る」などといわれていたそうですが、
これを打ち消し、まじないとしてご縁がきれませぬよう切ることのできない碁石を添えさせていただきました。
これからも、あなた様とのご縁が、この刃物と同じく「一生もの」でありたいと、こころからお祈りいたしております。
Posted by kayo at 2010年09月28日 07:59
kayoさま
素敵なコメントありがとうございます。
贈り物をする相手への心遣いは、どの国にも存在するんですね...
時代が変わっても、そういう習慣は守り続けて行きたいなぁ。
素敵なコメントありがとうございます。
贈り物をする相手への心遣いは、どの国にも存在するんですね...
時代が変わっても、そういう習慣は守り続けて行きたいなぁ。
Posted by レストランPEPIN at 2010年09月28日 16:47