2010年10月31日

Happy Halloween!

Bonjour !

今日はハロウィンです。
明日はAll Saint's Dayということで、本当は夜子供が仮装して
「TRICK or TREAT!」
と近所の家々をまわってお菓子をもらうものなのですが、今日はアナナにかつらを被せて、私もナイフで刺された感じで昼間からお店に行きました。

本当は、ジャック‐オ‐ランタンも作りたかったけれど、大きなオレンジ色のかぼちゃがどこで手に入るか分からなかったので...
それに、昔作ったとき、すぐに内側に向かってしわが寄ってそれこそ見た目がコワい感じになったので、ほんとの作り方を誰かに聞いてからにしようと思ったのです。
中の水分をちゃんと抜いて、しっかり時間をかけて乾かさないといけないのかも。
お店で売ってるのは、薬がついてるのかな。

近所のお店の方々にお菓子を取ってもらったり、アナナの写真を撮ってもらったり、と彼女はとても楽しそうでした。


























ハッピーハロウィン♪  

Posted byレストランPEPINat 15:47 Comments(2) event

2010年10月30日

poire

Bonjour !

ちょっと前にたくさん送ってもらった山形の紅玉も、残すところ自家消費用の2個だけとなりました。
ピークを過ぎると食感がややパウダリーになるものの、まだ美味しい。

これからはサンふじなんかもお店に並び始めるので、もうしばらくりんごライフが楽しめそうですicon35
アメリカで食べたような、美味しいグラニースミスも食べたいなー。
日本で作っているところは無いのかなー。


なんて考えていたところ、

「宅急便でーす」

とヤマトさんが。

同じ山形の、祖母の知り合いから今度は洋梨が送られて来ました。ラ・フランス 

洋梨は母の大好物なので、遠慮がちに少しだけ分けてもらう。

たいてい一部は少ーしだけ硬さが残っている時に白ワインでコンポートにしてお店でお出ししています。

あとは熟したのを生で食べる。
ナイフで剥くときに果汁が冷たくジュワーッと滴るのが食べごろの証拠。

アナナの初フルーツは洋梨で、まだ歯も生えてない頃にここの洋梨を剥いて口に持っていったら、一生懸命食べようとしていて可笑しかった。酸味が無いから赤ちゃんでも食べやすいのかも。


洋梨は、それだけでお高級なお味がございますので、コンポートも、そのままデザートにするか、半割のコンポートを横向きにスライスして、ぐわっと倒してそのままの形で大きなタルトにのせて焼く、とかそういうシンプルで洋梨を主役にしたお菓子の方が楽しめる気がします。

シャルロットも美味しいですけどね。
シャルロットはけっこうポワール・ウィリアムス(洋梨の蒸留酒)の香りをきかせた感じが好きです。

ポワール・ウィリアムス。

おばあさんになって、落ち着いた毎日を送るようになったら、きれいな小さいグラスでポワール・ウィリアムスを飲みたい。
(って前にミクシイかなんかで書いたかも...。)

映画『トリコロール 赤』で、盗聴をしている老判事がそれを咎める主人公の女性にグラスを差し出して、オード・ヴィー・ド・ポワールを注ぐ。後に彼が自らの罪を明らかにし、旅立つ彼女に贈るのも同じ洋梨のお酒。

この映画を観ると、いや思い出しただけでポワール・ウィリアムスが飲みたくなります。

まだポワール・ウィリアムスを飲む、というご身分ではない気がして、お菓子を作るときにぺろっとなめるくらいにとどめています。


...のわりにカルヴァドスはたまに飲んだりするけど。
りんごだからしょうがない。(ってどんな理由やねん)

ちなみに今日の飲み物はシンゴシェフが森永ピュアココアで作ってくれたミルクココア。
しっかりあったまります。




  

Posted byレストランPEPINat 15:35 Comments(0) labo

2010年10月29日

季節の和菓子

Bonjour !

昔から和菓子が大好きです。

おじいちゃんやおばあちゃんの影響かな...。
毎週末泊まりに行くと、夜の内緒のおやつで甘酒とか、くず湯とか、干し芋とか、松露(うちのおじいちゃんはうさぎのface01face01って言ってた)などを一緒に食べてすごく楽しかった思い出があります。

母と姉が二人で出かけてしまって寂しくて泣いていたら、おじいちゃんが缶詰のあんこと小麦粉を溶いたので金つばを焼いてくれて、それもすごく美味しかった。

和菓子の味わいって、外国のお菓子の組成から比べると、数種の少ない要素から出来ていてとてもシンプルだけれど、その分素材の良さとか見た目の風情とかがあって素敵だなーと思います。

私が大阪の製菓学校に行っていたとき、京都の美味しい和菓子屋さんによく通っていて、月ごとのお茶会に出たりしました。
うちの姉もアルバイトしていたことがある、鶴屋吉信の本店ビルの上で職人さんが作ってくれるきんとんは、いつもとても美しかった。仙太郎とか、末富のお菓子も美味しい。

和菓子の道もいいなあ、と思ったけれど、和菓子職人の仕事はそれこそ重労働で、熱いあんこを鍋で炊く作業もけっこう大変だし、なかなかそういう有名なお店に入るのも大変だということで、やっぱりフランス菓子かな、と思いました。

でも、趣味として個人的に和菓子を作ったりはします。

ちょっと前は、よくあずきや白手亡豆からあんこを作って、練りきりや栗饅頭、葛桜や上用饅頭でもなんでも作りました。
お饅頭の焼きごても5本くらい持ってます。

自分で炊いたあんこを使って、あんぱんとかあんまんを作るとすごく美味しい。

アナナがお腹に出来る前に亡くなったおじいちゃんも、物が食べられなくなる前には、

「まきのあんぱんが一番美味しいよ。食べたいねぇ..」

と言ってくれていました。もっと作ってあげれば良かった。


おととい買い物に出たとき、久しぶりに母と鶴屋吉信の上生菓子を買ってきて、うちでいただきました。

ちょっと濃い目のやぶきた茶と。














私がいただいたのは『綾錦』というきんとん。見た目も美しい。おいしい。

お茶がおいしい県に住んでいるっていうのは幸せですねface17

...そういえば、まだお茶まつりってやってるのかな?
色んな国のお茶、飲みに行ってみたいなー。


自分でも、久しぶりに和菓子、作ってみようかな。
アナナも喜んでお饅頭包みとかしそう♪
アンパンマンのあんぱん、とかも喜ぶかも知れないface02

  

Posted byレストランPEPINat 16:57 Comments(0) Je suis gourmande!

2010年10月28日

ペパンのラパン

Bonjour !

寒いのが苦手です。

今日の寒さは忘れていた冬の寒さを思い出させる。
今回の寒さは2、3日だけだと聞いたけれど、それでも確実に冬は近づいています。

冬と言えばお正月。
お正月と言えば年賀状。
年賀状と言えば消しゴムはんこ。

ということで、毎年恒例の消しゴムはんこ作りを今日の寒さにせかされて始めることにしました。

来年の干支は、卯、だからうさぎ。

お店を始めた年からご住所をいただいているお客様や業者さん、知人、家族親戚に送っている年賀はがき。
消しゴムはんこもずっと作っています。


ここ何年か、干支の動物をデザインして、《La Boite de Nuit》シリーズとしてパリの古いビストロ&キャバレー風の雰囲気にしたらいいかなーと考えています。















まだ、戌(いぬ)、丑(うし)、寅(とら)までしか出来ていませんが、全部揃ったら並べて紙に捺して額に飾ろうかな、なんて考えています。

デザインがパッと浮かぶときもあるし、今日みたいに全然浮かばないときもあります。
アナナに、

「ねえ、うさぎの絵を探してよ。」

と言ったら、自分の本の中のどこにうさぎが出ているかをよくご存知で、すぐに何冊も出してきてくれました。
あんまり丸っこいタッチだと上手くいかないので、結局写真のうさぎを見ながらいくつか絵を書く。

アナナも横でうさぎ、うさぎ、と言いながら絵を描く。













うーん、どんな感じにしようか...face06

でも、今年はまあいいが来年辰を作るときには大変だろうなー、ドラゴンがお店でお酒飲んでる感じが想像しにくい。

となると蛇も難しいし、他のも色々大変そうだと言えばそうだ。


...いつ全部揃うか、まだまだ見通しのつかない十二支ハンコです。
  

Posted byレストランPEPINat 15:10 Comments(2) pepinについて

2010年10月27日

Go On Girl

Bonjour !

もうじきハロウィンです。












今日はアナナを連れて母と3人で町へ買い物に行きました。

輸入食材屋さんではジャック-オ-ランタンにマシュマロが詰まったものやゴーストの形のチョコレートなど楽しいものがいっぱい!アナナより私の方が心躍るひとときでした。

そこで購入したのは...オレンジ色のボウル。
ただのボウルではありません。
そこにお菓子をいっぱい入れて、お客様につかみ取りしていただこうかなー、と。
お菓子を取ろうとすると...

ギャーッ!!

となるかも知れません。

お楽しみにface02

アナナを連れて出かけると、常に手をしっかり握ってひっぱり気味な感じで歩かなければなりません。

昨日も、シンゴシェフが私立体育館でテニスをやるというので、スポーツ屋さんにシューズを買いに行ったのですが、広い店内をすぐ走ろうとする。
眉間にしわ寄せて、「コラッ!icon08」と言っても聞き入れる気配無し。笑ってすり抜けようとします。

だから今日もずーっと手を握って離さない。

引っ張って歩いて、エスカレーターは持ち上げて、疲れた~と言われて抱っこして...
その間ずっとぐにゃぐにゃ、じたばた、ギャハハ、と落ち着かない。

グッタリ...。

(みんなそうなのか?うちの子だけなのか?)


それでも彼女、怖いものは怖いらしい。

ハリーポッターの2作目?DVDのメインメニューで吊るしてある首がヘイヘイへーイとしゃべるやつがある。バスの行き先を告げるひと。

あれが怖くてたまらないらしい。

今日買ったボウルもそれを連想させるらしく、うちの店でそれを前に置いて食事させたら、意外とおとなしかった。


虚勢を張るわりに気がちっちゃいんだface02



「こんなに言うこと聞かないなんて、誰に似たのかなー、もう!」

母に言ったら、

「あんたにそっくりじゃん。」

と言われました...face07


シンゴシェフの血だと思ってた...。


でも、幼稚園で揉まれるだけ揉まれたら、少しは落ち着くのでしょうか。

それまでは、まあ、....のびのび育ってください。

  

Posted byレストランPEPINat 17:20 Comments(0) anana

2010年10月26日

トム

Bonjour !

フロマージュがおいしい季節です。

ペパンでは、フランスや日本の美味しいフロマージュをお楽しみいただけます。
単品で、プレートで、コース料理の後に。

夜の¥3800プリフィクスコースは、メインの後、フロマージュかデセール(もちろん両方でも)をお選びいただけるコースになっており、気軽なサイズでおすすめのフロマージュをお召し上がりいただくこともできます。

また、ワイン会などの際には、お料理を控えめにしてフロマージュを色々楽しみたい、なんていうご注文も喜んでお受けします。

私もフロマージュを食べ始めたときはやはり、
ブリカマ系(ブリー・カマンベール)は美味しいけれど....face06
という感じだったのですが、フランスの学校の授業でAOCフロマージュを順番に食べて講習を受けていくうちに、サンドル(灰をまぶしたもの)系のシェーブル(山羊)もおいしいな、クロタンやサント‐モール美味しいな、サン‐マルスラン、サン‐フェリシアン、サン‐ネクテール、ルブロション ド サヴォワ...とフロマージュ好きが辿るとおりの道を通って色々好きになりました。

さすがに学生の時は、市場でぐずぐずに溶けたようなエポワスやマンステールは無理でしたが、今ではとても好きです。

青カビ系はブルードーヴェルニュもいいけれど、やはりロックフォール。パピヨン派です。

今はけっこうハード系が好きで、学校にいた時食感が石ケンみたいだ!と思ったコンテとかボーフォールは熟成期間別にどれもおいしく楽しめます。

フランスに行くと、オーガニックマルシェとか、おじいさんや太ったおばちゃんがやっているフロマージュリーに農家製のとっておきフロマージュが並んでいて味見をさせてくれたりするのですが、こういう時に忘れられない味に出逢うことがあります。

ボルドーのオーガニックマルシェで出逢ったトム、というフロマージュは、砲丸投げの砲丸をひとまわり大きくしたような感じで、外観はわりとガサガサしていたけれど、ナイフで切るとわりと中はねっとり、これまたいい香りのフロマージュでした。

「これはコンフィチュール ド スリーズ(チェリージャム)と合わせてね。」

と優しいマダムに勧められて、その後シャンブルドットの部屋で合わせて食べたら、バスクの味わいに触れたような、優しくて頼れる?美味しさでした。











トムは、フランス全土、農家で作られたハード系で非加熱の牛乳、羊乳、山羊乳またはミックスから作られたものによくつけられる名前だそう。語源はギリシャ語とか、ラテン語の部分、とかポーション、という意味らしいです。
一応、有名なのはトム ド サヴォワですけどね。

こういうのを、日本でも食べたいなぁ。

北海道のアドナイさんのフロマージュもフランスの香りぷんぷんで大好きです。

パトリスさんが、固いクロタンドシャビニョルをハーブと一緒にオリーブオイルに漬けたのも、新たな発見で美味しかった。

フロマージュに詳しくなりたいけれど、何を買えばいいかわからない...というお話を聞くことがありますが、是非、上記のフランス産の偉大なフロマージュを、上記の順番に食べていってみてください。
コンテとかは最初からお好きな方もいらっしゃると思います。

最初に うわっ!何これ? と思っても、フランスの素晴らしい文化を味わう気持ちでもう一度、さらにもう一度、それでも苦手だと思ったら料理に使ってみたり、そうしているうちに、きっとそのチーズが好きになっている...かも知れません。(保証はしません)

トム、トム、トム...と言えば、このトム!












せっかく上手くできたから...face21  

Posted byレストランPEPINat 00:19 Comments(0) LEGO

2010年10月25日

夢の話

Bonjour !

相変わらず今日も喉が痛いです。

でも今日はせきは出るけど上り坂な感じ。今日は気温も高いし明日には良くなりそう♪

昨日は少し寝るのが遅くなったせいか、明け方に嫌な夢を見ました。

思想が違うテロ集団がいて、せまい会議室で同席することになり、空気は一触即発の事態。私は自分の拳銃を机の中に握って隠している。そうだ、アナナの胸の部分に防弾用の金属プレートを入れなくちゃ!うちにある御土産の灰皿がいいかな...

場面は飛んで、拳銃を撃っているところ。けど弾が出ない...。

で、目が覚めました。

手に残る拳銃の重み。妙にしっくりくる感触だった。
シンゴシェフに重みを伝えようとして、同じくらいの重さのものを探したら丸い紹興酒のボトルがぴったりな感じでした。

量ってみると、500グラム。そんなに軽いか?

映画『シェルタリング・スカイ』の冒頭で、前夜の夢の話をしようとするポートに妻のキットが「他人の夢の話なんて!」とたしなめるシーンがあり、それがけっこう印象に残っていて自分でもあまり他人には夢の話をしない方がいいのかな、なんて思うのですが、朝ごはんの時に話したりすることはあります。

「なんか関係があるようなものでも観たりしたんじゃない?」

「テレビのCMにちょっと出てくるバイオハザードの場面ぐらいかな」

シンゴシェフはフロイトとかを読むので、意識の表層にあるものより少しずれたところのものの方が夢に出てきやすいんじゃないかと教えてくれる。
パッと振り向いたときに途中で見える景色、とか。

もしくは身体に何らかの刺激が加わったせいで反応してそういう夢をみることもあるのだとか。

考えてみれば、ここのところ毎日アナナに蹴られながら寝ている私...。
私似の大足だから、けっこう痛いface24

でも、夢の中だと、テロ集団の人達の服装とか、拳銃の細部のつくりとか、それなりにちゃんとデザインできているから不思議。
じゃあ紙に描いてみてと言われても絶対無理ですが...。



おやつにアーモンドチョコレートを食べたらちょっと火薬の味がした。

...撃てなかった分の弾薬なのかも知れません。
  

Posted byレストランPEPINat 16:39 Comments(0) about myself

2010年10月24日

サングリア⇒ヴァンショー

Bonjour !

風邪気味でのどが痛い...

元気に色々やりたいことがあるのに、身体がついてこないのはつらいです。

空もどんより、うすら寒いこんな日には、何かあったまるものが飲みたくなります。


甘酒とか、ヴァンショー(ホットワイン)とか。

ペパンでは、自家製のおすすめアペリティフとして、サングリアをご用意しております。

タイ製の石でできたすり鉢に、シナモンスティック、アニスなどの5~6種のスパイスとドライオレンジピールを入れてつぶし、フレッシュオレンジとレモン、三温糖、ナツメグを合わせたところに赤ワインを注ぎ、少し強いお酒を足してしばらく置き、香りが十分に移りこんだところで漉す。

程よいスパイシーさが好きで、夏には氷を入れて飲むととても気分が良くなります。

冬でも、このアペリティフをご注文されるお客様がけっこういらっしゃるので、通年ご用意させていただいております。

冬、ちょっと風邪気味のときには、これをとくとくと鍋にあけて、ボッと火をつけて、鍋のふちからワーッと沸いてくるまであたためる。
あたためたカップに注ぎ入れると、スパイシーなヴァンショーのできあがりです。


これを、今飲みたい。

しかし、手元に無い。

作る気力も無い。

誰か作ってくれないかしら...。

しょうがないので、小鍋に赤ワイン200cc、自家製みかんのピールの蜜大さじ1杯、カルダモン1個、シナモンパウダーパッパッ、しょうが1スライスとりんごジュースをターっと加えてシャーっと沸かして、飲む。

あったかい...face17



...ゆうべ、夢でジョン・ボンジョヴィが浅田飴を届けてくれる夢を見ました。

今日も早く寝よう。
  

Posted byレストランPEPINat 15:17 Comments(0) arome

2010年10月23日

林檎仕事

Bonsoir !

おかげさまで、先日考案したジェルブレとのコラボデザート、ご好評いただいておりますface02

ホットコンポートは、りんごの美味しさが存分に味わえるので、りんごが美味しくないと美味しくできませんicon35

そろそろ、送られてきたりんごの美味しさのピークが来た頃なので、加工しておくのもこのタイミングに、と急いでりんごのピュレコンポート作りに取り掛かる。
自家製のフィユテ・オ・ポム(林檎パイ)のフィリング用です。

自慢じゃないけれど、林檎剥くのはチョー早い。

ブルターニュのパティスリーでスタージュしていた時、ものすごく大量の林檎を林檎剥き機で剥け、と言われました。
かなりアナログな手動の手回し式の機械で、りんごの芯を棒に刺して刃の距離を合わせて、くるくるレバーを回すと皮が剥けるという仕組み。
刃がむき出しで怖いのと、りんごを取り付けるのがうまくいかなくて、レバーを回すとごろんと落ちてしまう。
途中であきらめて手で剥いてたら、

「機械の方が早いぞ。」

と言われたけれど、

「機会が苦手で...手のほうが早いから手で剥いてもいいですか?」

と言ってするするする~と剥いたらみんなビックリ!face08face08face08face08

しかもその方が皮も薄く剥けて無駄が無いし。
あまりりんごの皮を回しながら薄く剥く、ということをしないらしいです。

ニホンジンは、器用だからね。
器用だから、という理由で、レデュクションというちっちゃいガトーの表面にパッションフルーツの種を等間隔に並べるのもスタージュ生の仕事でした。
そんなの私にはケーキだけにa piece of cakeだけど、一緒にやってた人は難儀そうに指をぬらして、くっつけて、...のせられない。

フランス人のクリエイティヴィティーにはかなわない。
けど日本人の器用さは世界に誇れます!(...とその時は思った。)

さあ、スタージュ先でもショソンというパイ用に作っていたりんごのピュレのコンポート。

ブルターニュをイメージして作るレシピだけに、砂糖をキャラメリゼして、ちょっとバターを加えて、艶が出るまで煮詰めて...。
ドゥミセルのバターの代わりに、ゲランドの塩のアクセント。

こりゃーたまらんっ、という香りです。

まだ、香りはファクスで送れない (by ルカ・トゥリン)

もし、《ブルターニュ》という名の香りをボトルに詰めるとするならば、この香りだな、と思う。
香水として身にまといたいかは別として...。


りんご好きによる、りんご好きのためのりんごパイ、しばらくしたらお店でお楽しみいただけます♪
乞う、ご期待!

















  

Posted byレストランPEPINat 17:50 Comments(2) labo

2010年10月22日

おいなりさん

Bonsoir !

最近、近所の小学校からポン、ポンと運動会開催の花火の音が聞こえてきます。

雨だった週末の運動会を予備日に行っているのかな、なんて思ったり。


運動会、と言えば、予備日も含めてお弁当持参だったなあ、という記憶があります。

うちの母が作るお弁当は、卵焼きとプチトマトとブロッコリー意外のおかずがあまりカラフルじゃ無かった。

今思えば、出来合いのものを使わずに手作りで色々作ってくれていたのだからかえって感謝している部分なのですが、ぱっと蓋を開けたときにカラフルな色合いのお弁当にすごく憧れました。

だから、お弁当日の前日に母から
「明日のお弁当何がいい?」
と聞かれたときに、色のきれいな2色ごはんとか、サンドイッチとかって言った覚えがあります。

運動会のお弁当にサンドイッチは悪くなってしまうから、と言って断られることがあり、そのかわりによく母が作ってくれたのが五目寿司が入ったおいなりさんのお弁当。

よく売られている3口サイズのものよりかなり大きめの“でぶっちょ”おいなりさんです。

小さな頃から桜海老入りの五目寿司が大好きで、それが入ったおいなりさんはもちろん大好物。

お弁当箱の中の色は茶褐色でも、おいなりさんのお弁当は特別でした。

今では、自分で作るけれど、相変わらずサイズはでぶっちょ。

今日も、昼間から油揚げ煮て(すごーくいい匂い)、アナナに酢飯を扇がせて、おいなりさんを作りました。














「それじゃあごはんが冷めないよ~!」

なんて横向きに酢飯を扇ぐアナナを注意していると、自分も同じこと言われたなぁ...と気付く。

「おいなりさん、おいしいface22

こうやって、親の嗜好が子供に受け継がれるんだなー、と感じたひとときでした。


なるべく、お手伝いはさせたいですねface01

  

Posted byレストランPEPINat 19:53 Comments(0) plat du jour