2010年11月19日

これでいいのだ

Bonjour !

ボルドーでビオワインを作っているシャトーがシャンブルドットもやっている、ということで、予約して泊まりにいったことがあります。
泊まりに行ったら...?ワインを作っている気配無し。

奥さんに聞いたら、

「ああ、元の旦那がやってたのよ。」

だって。複雑な事情らしくて詳しくは突っ込まないことにしたけれど、どうも離婚するまではそこでやってたんだけど別れたから奥さんはそこでシャンブルドットをやっている...みたいな話でした。

でも、そこの奥さんはけっこうサバサバしていてまあまあフレンドリーで、私たちがワインを作っているシャトーを見たがっていると知って、いくつかのシャトーの方と連絡を取ってくれたりしました。

そのうちのひとつが、アルノー・ド・ジャクモー氏のところでした。
けっこうお年の(失礼)おじいちゃんだったけれど、70過ぎてから英語を勉強したそうで、見学者にフランス語と英語でワイン作りの説明をしてくれました。
たまに、「ドゥーミルワン(2001)」とか言うのも可愛かった。
他人の畑の葡萄も品種別に味見させてくれたりしました(ナイショ)。

そのおじいちゃんはとても丁寧にワインを飲む際のお作法を教えてくれたけれど、それは実に目からウロコで、

「ワインの栓を抜くときはだね、こうやって、ポンッ!と音を立てて栓を抜くことで、自分の耳と目、そしてワインに『これから飲むんだよ』ってことを教えるのさ。」

と、栓を引っこ抜いてましたface08

そして、ジャクモー氏が自分のワインを飲む姿は実に様になっていました。

さらに、そこのワインはビオでは無かったけれど、試飲したときも、日本に持ち帰って1年以上たってから飲んだときも、忘れられない印象を残すワインでした。日本でも買えるといいなー。

彼のスタイルも、絶対ありだと思います。


パリで行ったバスク料理のレストラン、ル・トロケでは、元気な若いお姉ちゃん達のサービスが良かった。

髪がピンクのお姉さんはノースリーブの白いシャツからたくましい腕が!ワインボトルを片手で掴んで宙に浮かせたまま、もう片方の手で、クルクルクル、ポンッ!と抜栓。

ベルジュラックの赤は、すごく料理にあっていて、周りのお客さんたちもとてもいい時間を過ごしていました。

ああいうスタイルも、すごく好きです。


うちのレストランでも、美味しいワインを、あんな空気で飲んでいただけたら...といつも思っています。
(ノースリーブの白いシャツは着ないけどー。)

フランス高級料理が文化遺産として登録されるという記事にも出ていたけれど、フランス人は嬉しいことがあるとみんなで美味しい料理を食べる(...だったかな?)と。日本人だって、ハレの日にも、そうでない普通の日にも、美味しいごはんを食べるのは楽しいですよね。

気軽に美味しいワイン、飲みに来てください!
これでいいのだ



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Posted byレストランPEPINat15:52 Comments(2) Je suis gourmande!
この記事へのコメント
こんにちは。僕はお酒が少ししか飲めないのに、ワインを飲みたくなりました。それと林檎パイを作る時の写真もっとみたいです。僕は昔 洋菓子職人になりたかったです。今でもお菓子の勉強をしたい気持ちはあります。お菓子 教えてほしいです。
Posted by 長さん at 2010年11月20日 15:21
> 長さん

今度お菓子と豚まんのお料理教室やりましょう!
またお菓子作りの写真ものせてみます。
Posted by pepin at 2010年11月20日 22:02
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    コメント(2)