2010年10月01日

ブランダードとフォカッチャ

Bonjour !

夕ごはんのブランダードを作っている途中で、2階に洗濯物をたたみに行ったら、アナナが

「ねえ、これ読んで~face02

と、『母をたずねて』を出してきました。

苦しみや落胆、悲しみのあとに幸せがやってくる、素晴らしい物語。
思い出しただけで、〈♪はーるかーーそうげんをーー...♪〉という音楽とともにマルコの顔がよみがえります。
アナナが手にしたのは小学館の名作童話シリーズ。
秋のこども読書にはふさわしい物語かも。

さっそく、ベッドに座って読み聞かせ。
真剣に最後まで聞いています。
たまに私の顔を確認するのは、感情の動きを読み取って確認するためでしょうか。

じーんとする感動的なラストの文を読み終えた時....何か焦げくさい!
慌てて下にかけおりたら...遅かった。
じゃがいもがお鍋の中で炭になってました......。

ショックでどきどきしながら炭イモを片付ける。
あーもったいない。

焦げ付きにはお米のとぎ汁っていうけれど、今日炊く予定は無いし。

とりあえず漬けておこう、と放置。

アナナはのんびり、「なんでこげたのー?」。
大丈夫よ、あなたのせいではないからね。

あらためて、じゃがいもを火にかける。

うち用のタラのブランダードはヘルシー仕様で、軟らかく火を通したじゃがいもと牛乳ににんにく、塩タラと白こしょうを挽いて長く煮たものを合わせ、塩で味を調えて、冷製なら冷やしてオリーブオイルをさらっとかけたり、またはちょっとおろしたチーズをかけてオーブンで焼いて熱々で、という感じの作り方です。
本来は、塩干しタラを使って作るし、色んなハーブや生クリームも入れる、ちょっと保存のきくお料理なのですが、タラとじゃがいもの組み合わせはとても合うし、大好きで、あっさり作った方がたくさん食べられるので、だんだん変化していった結果こういう作り方になりました。

これは、パンにとても良く合います。

今日は、昨日うちで焼いたフォカッチャがあるので、それにあわせて。

最近、アナナはフォカッチャを家でつくるたびに、

「あなあける~!」

と言って飛んできます。

しかも、ちゃんと穴を開けるタイミングを知っているのです。
ゆるめに成形して、庭から採ってきたタイムを散らして、オリーブオイルを塗って...、そのあと!

穴の開けかたは、..『猫ふんじゃった』弾く時みたいな動きで、かなり偏って密集した穴だらけのフォカッチャになりますが、すごく楽しそうにやってます。














そして、自分が穴あけに携わったパンだと、けっこう食べるのです。
そうでないパンはあんまり食べない。
朝パンだと、耳は残そうとするし、口にたくさん詰め込んで、「オエッface03」とか言ったりする。
お腹の中にいる時からパン嫌いみたいで、私も彼女がお腹にいる間だけ、パンを捏ねるのも、焼く匂いもダメでした(...この私が!)。

好き嫌い克服法として最良の方法は、自分でその素材を料理したり、自分でその料理を作ってみることだっていうのは、シンゴシェフも実感している話です。


車に酔う人は、自分で運転すると酔わない...っていうのとは、..ちょっと違うか。

  

Posted byレストランPEPINat 16:56 Comments(2) anana